オススメの漫画「茶柱倶楽部」の世界観を表現したブース。日本中の特徴あるお茶が集まっており、実際に飲むことができます。
こんにちは!d:matcha Kyoto magazineのTakeshiです。
一人で自撮りをするときは、目線にいつも困る
以前、d:matcha Kyoto magazineでも紹介した「第6回世界お茶まつり2016」に参加してきました!お茶好きにはたまらないイベントで、私の筆が滑りに滑って優に10000字を超えてしまったので、何回かに分けてレポートをさせて頂きます!
私が訪問した10/28(金)は生憎の雨模様でしたが会場は盛況で、人数制限があるセミナーは概ね満席になっていました。目当てのセミナーがある方は、当日ダッシュで予約をしにいくとよいかと思います。
会場は東静岡駅から徒歩数分・雨に濡れない親切設計
JR静岡駅の隣の駅、東静岡駅に位置する、「静岡県コンベンションアーツセンター”グランシップ”が会場です。公式HPのアクセスはこちらから。
グランシップは、屋根付きの歩道で東静岡駅と直結しているので、当日は雨模様でしたが、傘を刺さずとも、会場まで歩くことが出来ました。便利な会場です。
ちなみに、グランシップの敷地には、世界お茶まつりを記念した「お茶の木」の植樹があるのですが、その案内によると、第1回のお茶まつりのプロデューサーはなんとジュディーオングだったそうですよ。すごい・・・(´・ω・) 女は海~♪が頭をよぎる。
囲いがされており近づいて見ることはできませんでしたが、山の息吹やべにふうきなど、10種ほどの茶の木が植えられています。さすが茶どころですね。
さて、会場に行く前のパークは「チャドコロピクニック」の会場となっております。私が10時頃にいったときには、様々な屋台・移動販売車が並んで準備をしていました。
チャドコロピクニック | 秋の祭典 | お茶を愉しむ 世界お茶まつり2016
このテントの存在感がすごい。
こんな、アートめいた作品も展示されていました。
会場にあったベンチ。お茶の箱には万能感ある。
この日はあいにくの雨模様で、人気は少なかったですが、この土日の予報は曇りのようですので、何とか雨が降らず持ちこたえてくれることを願うばかりです・・。
グランシップの外には、全国の名物を備えたごはんものがズラリ。お祭りの雰囲気が盛り上がっています!静岡名物の富士宮やきそばの屋台もありました。
グランシップに入る手前の道から、出店が始まっています。
初めに立ち寄ったのは、静岡県茶手揉保存会のブース。手もみを実演しています。
これ、よく見るとガスのプロパンのホースが台の下に伸びているのがわかりますが、下から温めて乾燥させながら、じっくり揉んでいくんだととか。
まるで糸のように細く・長く揉まれた茶がなんともうつくしい・・・。
こちらは乾燥する手前のもの。まだ緑色が鮮やかですね。
リズミカルに、確かな手順で手際よく揉まれていきます。
あたり一面に、爽やかな、青臭い香が広がっています。ちなみに、乾燥させる前と後で、重量は20%ほどになるとのこと。3kgの茶葉を台に並べても、残るは600gくらいだとか。流派は様々あるようですが、みなさん大体数時間以上揉み続けるようです。
大変な重労働を、お疲れ様です・・・。
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ちなみに、ランチを食べに一度会場を離れたときに見かけたら、茶葉がだいぶ乾燥・揉まれてかさが小さくなっていました。
3時間ほどでしょうか・・。ずっと揉み続けていたのでしょうか。すごい。
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こちらで実演していたのは、釜炒り茶。宮崎から出店されているとのこと。
先ほどの手もみのお茶と比べて、茶葉がくりくりと丸まっているのが特徴的ですね。
こちらも手もみを行っているのですが、こすりつけるような動作が特徴的でした。
試飲させて頂きましたが、渋みが少なく・甘い味わいが蒸してつくる煎茶とは違った味わい。外が寒い中、温かいお茶を頂き、非常にうれしい一杯目でした。
さて入口。
入場したら、エスカレーターの左側でパンフレットを配布しています。
会場案内図。1階をメインに開催されているのは
ですね。
ワールドO-CHAメッセ | 秋の祭典 | お茶を愉しむ 世界お茶まつり2016
会場の様子はというと・・・
こちらは3階から覗いた様子。とにかくたくさんのブースが出店されており、様々なお茶に関連する商品を試したり、実際に購入することができます。
こんな風に、お茶屋さんが購入するような製茶する機会も展示されています。
ボールミルでパウダーを作る機械ですね。
お茶の関連商品ならなんでもそろっていました。こちらはパッケージ・お茶缶などのお店。
こちらは急須のお店。ガレージセールのようで、なんと1つ1000円と破格のお値段・・。買いたい気持ちをぐっとこらえました(;´・ω・)
こちらは、T-freeという、簡単手軽に購入できる、水筒と急須が一体となった商品。世界お茶まつり限定でお安く販売しているとのことでした。私も思わず買ってしまいました・・・(´・ω・)またレポ致します。MacMa 株式会社マックマー
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茶葉以外にも、パウダーにしたような製品も。
こちらの店舗では「奇跡の熟成茶」を販売していました。試飲しましたが、他にない、究極にヒネた渋さを備えたお茶で、非常に面白かったので購入しました。またそちらは別途ブログを書こうかと思います。
※ロゴが某NHKの番組を彷彿とさせるもので、ぎりぎり攻めてるなあと思いましたw
他にも、高級ボトルにビン詰めされたお茶も。1本10000円以上するものばかり・・。
抹茶を挽く、自動石臼。
会場の中でも、手もみのパフォーマンスを行っていました。
手もみ途中のものを味わさせて頂く。まだ乾燥していないせいか、青臭さの中に茶の芳香をわずかに感じる程度。
さて、日本のお茶産地からの出店が多いのですが、一列分は海外からの出店で、スリランカの紅茶や、中国・台湾の緑茶・白茶・ウーロン茶など、世界中のお茶が販売されていました。
世界最高品質の紅茶も。「ダックティー」こちらです。
3階~6階では「世界大茶会」
1階の大ホール以外にも、3階~6階にも同様にブースが設けられています。こちらは
というカテゴリで、産地ごとのブースとは少し変わった趣向でブースが開かれていました。 世界大茶会 | 秋の祭典 | お茶を愉しむ 世界お茶まつり2016
気軽に抹茶のお茶席を体験したり、世界のお茶(トルコのお茶やマテ茶など)をレクチャーを受けながら飲めたりと、会場が広い分、より体験に重きを置いているようでした。出店一覧はこちら http://www.ocha-festival.jp/2016/autumn/pdf/fes07_list.pdf
マテ茶は、茶こしつきのストローで呑んだりするようです。熱くないのかな・・・。
お茶に関するものは何でもある勢い。お茶に関して書かれた本だけを集めたブースも。
常滑の作家さんの茶器も。見ると欲しくなる・・・。
1本30Kg150000円なんていうお茶も。1Kg5000円と考えると安いかも・・?
韓国茶の楽しみもイベントで体験できたり、
フランスの紅茶まで。世界お茶まつりの名前は伊達じゃないですね・・!
こちらは一風変わって、3Dプリンターで茶器を再現した展示です。大学生が一生懸命説明してくれました(´・ω・)
私も大好きな漫画「茶柱倶楽部」の世界が再現される
さて、この世界大茶会の中で最もオススメなのが、こちらのブース。茶柱倶楽部の再現です。「茶柱倶楽部」というお茶好きにはたまらない漫画があるのですが、その世界観が再現されており、漫画に実際に登場するお茶を飲むことができるのです。
主だった展開でいうと、日本中・世界中のお茶の特徴をとらえた主人公の鈴が、人々のコミュニケーションの間を、日本中の産地のお茶をアレンジして取り持つという、お茶の美味しんぼのような感じです。
静岡にある老舗茶屋の娘・伊井田鈴は、ある日、遊びに行っていた東京でお婆さんが足を挫く怪我を負った現場に居合わせる。鈴はお婆さんの手当てを行い、そのお礼として鈴はお婆さんからお茶を貰う。そのお茶が今まで飲んだこともないような素晴らしい味だったため、情報を得たいと考えた鈴は情報を集める最中に、たまたま買った宝くじで大金を当てた。この大金は「お婆さんのお茶から貰ったお金」と考えた鈴は大型車を購入、車を改造して移動茶店「茶柱倶楽部」を開き、お茶をくれたお婆さんの手がかりを探すために日本全国を回る旅に出る。
主人公の鈴がまた、魅力的で、かつ登場するお茶がすべて美味しそうで、グイグイ読ませるんですよね~。お茶の淹れ方の解説も丁寧で、お茶好きは必見の漫画です。下記はほんの一例をご紹介。
さて、そんな茶柱倶楽部に登場するお茶が飲めるということで、喜んで体験することにしました。
加賀棒茶
まずは、「加賀棒茶」を頂きました。こちらのお茶屋さんの商品が頂けるようです。
漫画ではこんなシーン。
石川県の「丸八製茶場」といい、一番茶の茎を遠赤外線で焙煎した特別なほうじ茶で、昭和天皇にも献上した一品とのこと。
写真を撮っている時点から、ほのかな香ばしさを感じます。
日本茶インストラクターの方が、一煎一煎淹れてくれます。
お茶菓子とともに・・。すっきりした色合いの加賀棒茶。お味はほろほろと甘く、渋さを感じないほうじ茶です。余談ですが、私は新潟出身なのですが、北陸地方では昔からほうじ茶がよく飲まれているため、昔から飲んでいたお茶といったら、ほうじ茶を思い出します。非常に懐かしい味わい・・・。
こんな感じで、日本中のお茶が一覧にされています。
高知の碁石茶
さて、次は高知の碁石茶をチョイス。こちらは日本茶の中では珍しく、カビ付けや発酵を伴う、発酵茶です。また、その名前の通り形状もユニーク。碁石と見まがうような、固形状の茶葉なのです。
こちらのお店の商品が淹れられていました。
産地・作り方の説明を丁寧にしてくれます。講師の方曰く、急須で淹れるには5分ほど待ったほうがいいから、説明も丁寧にしないといけないんです(時間稼ぐために)、とのことでした(´・ω・)
しかし、伝統的な手法だけで作られているようで、伝統を守るその心意気に頭が下がります。
碁石茶。数センチ四方の、固いお茶です。
味わいですが、植物性乳酸菌が発酵しているため、酸っぱさを感じますが、ほのかにお茶本来の甘さを持ち合わせており、日本茶の中では唯一無二の味わい。インスピレーションを感じます。詳しい説明はこちら↓
碁石茶とは - 「本場の本物」認定品!大豊町碁石茶協同組合ネットショップ
こちらのブース、非常にオススメです。
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さて、世界お茶まつり2016の雰囲気が伝わったでしょうか?
とにかくお茶好きにはたまらない、お茶のいろんなことが学べる・買えるイベントです。
今回紹介した内容、これらは、一般の方が飛び込みで入っても楽しめるものばかりです。これ以外に、予約しないと参加できないセミナーにも私は2つ参加してきたので、
この後はそれらの様子をお伝えしていければと思います!
つづく。