こんにちは!d:matcha Kyoto magazineのTakeshiです。
お茶にまつわるコラムをお届けいたします。
世界で飲まれている飲料には「カフェイン」がよく含まれている
カフェインとは、Wikipediaからの引用ですが、
カフェイン(英: caffeine, 独: Coffein)は、アルカロイドの1種であり、プリン環を持ったキサンチンの誘導体として知られている。興奮作用を持ち精神刺激薬のひとつである。カフェインは、アデノシン受容体に拮抗することによって覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用、利尿作用を示す。
コーヒーから分離されカフェインと命名された。飲食品では主に、コーヒー飲料、緑茶、ウーロン茶、紅茶、ココア、コーラや栄養ドリンクなどの飲料、チョコレートなどにカフェインが含まれる。一方で、妊娠期や過敏体質によりノンカフェインコーヒー、麦茶などカフェインを含有しない飲料の需要もある。医薬品では総合感冒薬や鎮痛薬に用いられる。
ということで、もともとはコーヒー(coffee)を意味するカフェ(cafe)を名前の由来として持つ物質です。その効能は、
主な作用は、中枢神経を興奮させることによる覚醒作用および強心作用、脂肪酸増加作用による呼吸量と熱発生作用による皮下脂肪燃焼効果[6]、脳細動脈収縮作用、利尿作用などがある。
とあります。よく「眠気覚ましのためにコーヒーを」というように、しゃっきりと覚醒したいときに、積極的にカフェインを摂取するとよい、と言われることが多いです。
(D-matchaのおすすめは・・煎茶を熱湯で抽出すると、カフェインが大量に抽出されて眠気覚ましに最適です!)
このカフェインですが、コーヒーはもとより、緑茶(玉露や煎茶など)や紅茶にもたぶんに含まれており、コーヒーと同様の効果が期待できます。
※ただし、緑茶にはカフェイン以外にも「テアニン」という、リラックスする作用をもつ成分が含まれているため、カフェインの覚醒とテアニンのリラックスが拮抗し、効き目はマイルドになるといわれています。
テインとは?歴史が変わっていたかもしれない発見の順番。
この「カフェイン」ですが、実は辞書によっては「テイン」という異名を載せていることがあります。goo国語辞書をみると、
カフェイン【caffeine/(ドイツ)Kaffein】の意味 - goo国語辞書
この「テイン」とは、いったい何を指すものでしょうか。
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勘のいいかたならわかるかもしれませんが、この物質は、カフェインと同様に、お茶から抽出された覚醒作用をもつ物質として発見され、tea(ティー)をもじることにより「テイン」と名付けられたのです。
カフェインの発見者はフリードリヒ・フェルディナンド・ルンゲ
Friedlieb Ferdinand Runge - Wikipedia, the free encyclopedia
英語のWikipediaしかありませんでしたが、
In 1819, he demonstrated his finding to Goethe, who encouraged him to analyse coffee.[1] A few months later, Runge identified caffeine.[2]
なんでもあの文豪として名高いゲーテから、コーヒーを研究するように薦められ、その後カフェインを発見したと記載があります。
「テイン」の発見者はM.オードリー
こちら、英語の「カフェイン」のページの中に記載がありますが、
Caffeine - Wikipedia, the free encyclopedia
In 1827, M. Oudry isolated "théine" from tea,[193] but it was later proved by Mulder[194] and by Carl Jobst[195] that theine was actually caffeine.
1827年に、M.オードリーさんがお茶(時代的に紅茶でしょうか)から「テイン」を発見したところ、のちに「テイン」が「カフェイン」とまったく同じ物質であることが発見されたことから、自然と「テイン」という言葉が使われなくなったようです。
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もし、カフェインより「テイン」が先に発見されていたら?
ゲーテが研究することを進めたのがコーヒーではなく紅茶だったとしたら?
いま、世界で当たり前のように使われている「カフェイン」という言葉が、「テイン」になってたかもしれませんね。
時々は、飲み物をめぐる歴史に想いを巡らせながら、お茶でも一服いかがでしょうか?
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