d:matcha Kyoto magazine

和束町にて、お茶農家&カフェを営むd:matcha Kyotoのブログです

【茶ニュース】生産地情報・京都府和束町「茶源郷まつり2016」レポート

こんにちは。d:matcha Kyoto magazineのmisatoです。
今日は、d:matcha(ディーマッチャ)の商品の生産地である京都府相楽郡和束町で先日開催された「茶源郷まつり」の様子をレポートしたいと思います。

京都府相楽郡和束町とは?

和束町は、京都府の南部、滋賀県との県境に位置する宇治茶の一大産地です。宇治茶の約4割を生産する重要な茶産地であり、中でも煎茶の技術は特に高い評価を受けています。
和束町の詳しい説明については、d:matcha(ディーマッチャ)のスタッフがわかりやすく解説した記事がありますので、こちらをご覧ください!

magazine.dmatcha.jp

 

茶源郷・和束町

和束町は別名茶源郷と呼ばれています。「桃源郷」を思わせるほどに美しい和束の茶畑は、まさに茶源郷と呼ぶにふさわしい場所です。
筆者も何度も和束町を訪れていますが、その度に町の美しさに心を打たれます。素敵な風景が無限に広がっていて、写真を撮ろうと思うと、もうきりがないほどです。
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「茶源郷まつり2016」に参加してきました!

茶源郷まつりは、今年は11月5日(土)・6日(日)の2日間で開催されました。f:id:misato_mikan:20161108000357j:plain
茶源郷まつりの会場です。和束運動公園がメイン会場になっています。ちょうど紅葉の時期だったので、会場の木々が色とりどりに染まって美しくなっていました。f:id:misato_mikan:20161108000417j:plain会場は予想以上に多くの人でにぎわっていました。後で聞いたところ、来場者数は2日間で1万人に迫る勢いだったとか。和束町は人口約4000人の小さな町ですから、約1万人の来場者数というのは、ものすごい数です!

茶源郷祭りでは、いくつもかのエリアで構成されていました。お茶にちなんだ体験ができる「体験と学びエリア」、和束町のお茶をゆっくり座って楽しみたい方のための「カフェエリア」、日本茶インストラクターがお茶の淹れ方を教えてくれながらお茶を楽しめる「茶席エリア」などなど、ほかにもたくさんの企画が開催されていました。
どのエリアも、お茶のことを知り尽くした農家さんたちが企画・運営されているので、珍しくて奥深いものばかりです。

こちらは手もみ体験ブースです。日本茶は蒸した後に、お茶の葉をきれいに揉むことで、日本茶特有の細長くてつややかな仕上がりが実現しています。

現在は機械で行われることが多い、”揉み”の工程ですが、昔はすべて手作業で行われていました。貴重な手揉みの体験を、和束手揉技術保存会の皆さんの指導のもと行うことができます。f:id:misato_mikan:20161108000437j:plain
揉みの工程の良しあしはお茶のおいしさに大いに関係があります。香り・形・つや、職人の腕によって仕上がりが変わってきます。
体験者のみなさんからは、予想以上にしんどい作業だ、腰がつらい、、といった声が聞こえていました。手で揉むというのは大変ですね・・
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こちらは、茶畑ツアー。今回、お祭りで体験した中で一番楽しかった企画です!
4つのコースから参加者が希望のツアーを選んで参加費300円で参加することができます。和束町のガイドの方同伴のもと、徒歩やバスで茶畑の魅力を肌で感じることができるコースを巡るという企画です。
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はやばやと定員に達してしまう人気のコースも。
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私は、会場周辺の茶畑を歩いて巡るウォーキングコースに参加してきました。
f:id:misato_mikan:20161108081958j:plain5名ほどのチームで、普段は入ることのできない茶畑の中をずんずんと進んで行きます。
周りの景色はこんな感じ。どこを見ても美しい茶畑が広がっています。f:id:misato_mikan:20161108082007j:plain品種や茶刈りの状況によって、同じ緑茶と言ってもグリーンの色合いは様々。美しいグラデーションができあがっていました。(和束町の美しい写真たちは後日写真集としてまとめようと思います!)

途中でガイドさんが紙芝居方式で和束町日本茶生産の概要について熱心に説明してくれます。

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お茶に関する質問なら、何でも詳しく丁寧に答えてくださいます。f:id:misato_mikan:20161108081851j:plain
満足度の高い充実した企画でした!来年も茶畑ツアーにぜひ参加したいと思いました。


他にも、たくさんの企画が。こちらは「ハーブ足湯」。和束町では、ハーブも栽培されています。当日は朝晩冷え込む秋の気候でした。和束町産のハーブで温まりながらリラックスできるのが嬉しいですね。f:id:misato_mikan:20161108000714j:plain

お祭りといえば、屋台での買い食い・ショッピングが何と言っても楽しみです。
お茶の町、和束町ですから、おいしい日本茶がたくさん売られていました。
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会場内の茶葉ブースでは、カップを200円で買えば、ブース内のお茶がどれでも無料で試飲することができます。試飲をして気にいったお茶があれば、その場で茶葉を購入できます。


こちらは「上嶋爽緑園」さんのブースです。お茶の詰め放題が人気でした。おいしい茶葉をかなりの量、缶に詰めることができてお得です。f:id:misato_mikan:20161108083514j:plain
こちらは和束町の茶業青年団のブースです。なんと抹茶もカップで試飲することができました!非常に旨みが多くてまろやかなおいしいお抹茶でした。

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屋台で販売されている食べ物も、茶にちなんだ工夫がなされているものばかり。
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こちらは、「4Hクラブ」という和束町の若手農家で構成される団体のブースです。オムソバに青海苔のかわりに抹茶がかかっている「抹茶オムソバ」を販売していました。抹茶って意外と合うことにびっくり!とってもおいしかったです。

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他にも「抹茶塩たこ焼き」など、ちょっとした工夫がなされている食べ物がたくさんあって、多くのお客さんが列をなしていました。

和束町以外からも、日本内外から珍しいお茶が集まっていました。
こちらは和歌山県産プーアール茶やウーロン茶といった中国系の品種のお茶です。国内でこういったお茶が生産されているなんて知りませんでした。f:id:misato_mikan:20161108000907j:plain
そのほかにもどくだみ、よもぎ茶など健康にいいお茶を扱うブースも。f:id:misato_mikan:20161108001029j:plain

まとめ

茶源郷まつり2016は、たくさんの工夫された企画で盛り上がりを見せていました。会場のイベントがすべてお茶にちなんだものになっていて、見どころがたくさん。小さな町に、県外から(時には海外から)お客さんがいらっしゃるのも納得です。
毎年趣向を凝らした企画が考案・運営されるとのことですので、興味を持っていただいた方は、来年にぜひ参加してみてください!

d:matcha Kyotoは京都府相楽郡和束町産のおいしい茶葉を扱っています。
和束町のおいしいお茶が飲みたくなった方はこちらへ。f:id:misato_mikan:20161108085024j:plain