d:matcha Kyoto magazine

和束町にて、お茶農家&カフェを営むd:matcha Kyotoのブログです

【和束町の茶畑から】日本一美しい農村で日本一おいしいお茶づくりを目指す農業男子たち

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後ろ姿が頼もしく見えます。

 

こんにちは。d:matcha Kyoto magazineのmisatoです。

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先日、和束町でお茶を栽培するスタッフのもとを訪れた際に、その風景の美しさ、そこで働くスタッフの様子をカメラに収めてきました。そのうちの一部をご紹介させていただきます。

「日本で最も美しい農村」京都府相楽郡和束町

d:matcha(ディーマッチャ)が生産を行っているのは京都府相楽郡和束町という場所です。
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和束町「日本で最も美しい村」連合に加盟しており、その名の通り日本で有数の美しい農村風景を残す地域です。
※「日本で最も美しい村連合」は、失われつつある美しい町や村の農山村景観や文化などを守り、また、これらを活用することを目的に、2005年に結成された組織です。素晴らしい地域資源を持ちながら過疎にある美しい町や村が、将来にわたって美しい地域づくりを行う後押しとなるように、現在日本で50数地域が”最も美しい村”として指定されています。

 

無数の茶畑が織りなす唯一無二の景観

和束町の魅力は、なんといっても長い日本茶生産の中で育まれてきた無数の美しい茶畑です。和束町の茶生産は、鎌倉時代和束町にある海住山寺(かいじゅうせんじ)の住職が、茶を栽培したのが始まりと言われています。当時は、薬として禅寺の修行に飲用されていたと考えられています。
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腰くらいの高さの茶畑は、表面が丸く俵(たわら)の形になっているものもあれば、平らになっているものなど、実は様々な形のものが存在します。また、同じ緑色といえども、品種、年数、生育状況によって色合いが微妙に異なっていて、緑のえも言われぬグラデーションを生み出しています。
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和束町では、山間の斜面を利用して茶が栽培されています。平地の茶畑とは違ったユニークな景観です。
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いろんな茶畑がありますね。
f:id:misato_mikan:20161110004910j:plainこちらは、田んぼと茶畑のツーショットです。稲穂が黄金に輝き、深い緑色の茶畑とのコントラストが鮮やかです。

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こちらは、茶刈りをする前の姿です。元気よく葉が出ているのがわかります。
茶葉を刈るのは、新茶の季節、5月だけだと思われる方がいるかもしれませんが、お茶は通常は新緑の季節から秋まで、何回か収穫することができます。


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和束町は山間の自然豊かな場所です。川の水は透き通り、山々の間を流れています。

京都・和束町 800年の生産技術を受け継ぐ農業男子

お待たせしました!ここからは、d:matchaの生産スタッフが茶の収穫に取り組む日常をお伝えします。
和束町では鎌倉時代から茶生産が行われ、先人たちが磨きをかけてきた高度な生産技術が連綿と続いています。また茶の技術は、生産者の方々の努力によって日々進化しています。
そういった技術を習得しようとスタッフが日々奮闘しています。
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このような山の斜面で作業が行われています(実際は写真で見るよりも急な斜面です)。この傾斜が土地の水はけを良くして、おいしい茶を生み出しています。空の青がきれいです。まさに天空の茶畑といった感じです。

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朝日に輝く露。毎朝の光景です。作業着が作業用の防水性ズボンをはいていないと、ずぶぬれになってしまうほど。

茶刈りは機械で行われます。茶葉を刈る長さによって、次の春の収穫に向けて、どの程度借り揃えるかなど、重要な判断が求められます。
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ベテランの農家さんから、茶の技術を受け継ぎます。
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本人たちは「もう慣れてしまった」と言っていますが、息をのむ美しい景色の中で作業が進められていきます。
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真剣なまなざし。広大な敷地の作業、微妙な角度の調整、尋常でない集中力と忍耐力が必要です。
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茶葉が勢いよく袋の中へ。
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茶袋をかつぐ後ろ姿が頼もしい。f:id:misato_mikan:20161110004939j:plain

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1つの畑で数百キロもの茶葉を収穫します。それをトラックに詰め込みます。

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作業が終わってほっとした表情。いい顔してます。
うちのスタッフはもともと家が農家だったわけではありません。農業が好きで、和束町で茶生産を行うことを決意し、和束町に移住してきました。彼らの、良いお茶を作りたいという熱意と覚悟は並々ではありません。

この先の800年に残していきたい風景

茶畑を訪れるとき、いつも思います。
茶葉のおいしさ、それを生み出す茶畑の美しさ、作り手の熱意や愛情、そういったドラマを少しでもみなさんにお伝えできたら。
800年の間続いてきた和束町の茶畑。それは、日本のお茶文化を支えてきた日本の原風景です。このお茶生産をこれから先の800年に紡いでいく歴史の1ページに、彼らが名を刻みます。
この美しい風景が続いていきますように。800年後も、日本人が、世界の人々がお茶のある生活を楽しんでいるように、d:matcha(ディーマッチャ)は、お茶の生産とお茶のある暮らしを提案していきます。

d:matcha(ディーマッチャ)は生産スタッフが愛情をこめて作った、京都・和束町産のおいしい茶葉を扱っています。オンラインストアはこちら!

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