これを見て、しば漬けだと想像がつきますか?
こんにちは!d:matcha Kyoto magazineのTakeshiです。
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
今年の新年、私は妻の実家に帰っておりました。(妻の実家は、島)
さて、私は学生時代を京都で過ごし、その後東京で暮らしつつも、現在はまた京都に戻り京都で暮らしています。つまり、”昔から京都でお土産を買って帰る”経験を非常に多くしています。
そんなアマチュア1級京都お土産マイスターの私から、今回の記事では、京都のお土産の定番「漬物」を選ぶ際にオススメできる”基準”と、その基準にあう「京都駅で手に入るオススメの美味しい漬物ブランド」について、紹介していきたいと思います。実食レポもあります!
京都のお土産でオススメはお漬物!
年末年始には、故郷がある実家に帰られた方も多いと思います。
実家に帰るときといえば、お土産の購入に頭を悩ませる人もいるのではないでしょうか?甘いものがいいのか、日持ちするものがいいのか、はたまたしょっぱいものがいいのか食べ物じゃないほうがいいのかなどなど・・・。
色々悩まれる方も多いと思いますが、私は(お茶屋として、お茶はもちろんオススメなのですが)漬物をよく手土産に持って帰ります。
漬物は、
・食事のお供になる
→何か一品ほしいな・・という時に、さっと追加できるのがうれしい
・お茶請けにもなる
→あったかいほうじ茶と漬物の組み合わせは、至高の組み合わせです(´・ω・)
というように、食卓のどんなシーンにも似合う万能選手です。冷蔵庫の中に、あって困るものではありません。
お土産に持っていくと喜ばれる漬物とは?
もちろん「美味しい漬物」であることは重要ですが、日本各地では、それぞれの地域にそれぞれの漬物の文化があります。そのため、人によって「美味しい漬物」の定義は異なることでしょう。人によってはものすごくしょっぱい漬物が好みだったり、乳酸菌がしっかりきいた酸っぱい漬物が好みだったり、はたまた秋田のいぶりがっこのような、スモーキーな燻製香がする漬物を好む人もいるでしょう。
持っていく人の、好みの漬物がわからない。しかし、そんな風に難しく考える必要はありません。私はずばり「京都らしい漬物」がお土産にぴったりだと思います。
京都の場合、京都らしい漬物とは?
しば漬け・千枚漬け・すぐき漬けは京都の三大漬物と言われており、京都の方は並々ならぬ誇りをもっています。
詳しくは・・・京漬物.com │ 京都府漬物協同組合 をご参照ください。
(参照)
しかし、漬物屋はお店が多くて選ぶのが大変・・・
京都には漬物の老舗も多く、非常に多くのお店があります。どの漬物を選んだらいいかわからない・・・という方も多くいらっしゃるかと思います。
例えば、今回舞台となるJR京都駅に直結する、京都伊勢丹の店舗のHPを見てみると、取り扱いブランドは・・・
漬物
ブランド名 | |
---|---|
赤尾屋 | 地下1階 |
御すぐき處なり田 | 地下2階 |
近為 | 地下1階 |
茎屋 | 地下1階 |
初代亀蔵 | 地下1階 |
大藤 | 地下1階 |
大安 | 地下1階 |
田中長奈良漬店 | 地下1階 |
田中漬物舗 | 地下1階 |
田丸屋本店 | 地下2階 |
土井志ば漬本舗 | 地下1階 |
野呂本店 | 地下1階 |
東山八百伊 | 地下1階 |
地下1階 | |
まるたけ | 地下1階 |
伊勢丹だけで15店舗も取り扱いがあるようです。すごい。
また、京都府漬物協同組合のHP見ると、加盟店が92店舗あるようです。こんなたくさんのお店の中から、どうやったら選んだらいいのでしょうか・・・?
無難な”基準”は、ずばり”無添加”のものを選ぶこと
元々漬物というものは、漬物 - Wikipedia にもあるように、
漬物(つけもの)とは、様々な食材を食塩、酢、酒粕などの漬け込み材料とともに漬け込み、保存性を高めるとともに熟成させ、風味を良くした食品。これらの漬け込み材料は高い浸透圧を生じたり、pHを下げたり、あるいは空気と遮断する効果を持つ。漬物の種類によっては、乳酸発酵などの発酵と、それによる保存性や食味の向上が伴う。
というように、野菜を漬け込むことで保存性を高める・熟成させて・風味をよくする食品の加工方法です。そのため、保存料や化学調味料を用いること自体は、本来の漬物に期待されていることを考えると、非常に理にかなっています。
しかし、化学調味料を用いて甘く・しょっぱくしたり、香料で風味をつけたりしたものは、いわゆる日常で食べる市販品の味がしてしまいます。
せっかくのお土産でも、化学調味料などが用いられているものを選ぶと、その漬物は、日ごろ定食屋で出てくるような味わいのものである恐れがあります。
そのため、確実に「これぞ京都のほんまもんの漬物やで!」と自慢できる逸品を選ぶには、無添加のものを選ぶと間違いはないでしょう。
なんせ、本来日持ちしないはずの野菜を、自然の素材(塩や酢などのつけ汁)に漬け込み、乳酸菌など発酵の過程を得ることで、長期間保存できるようになったもの。中にはそういった漬物を強烈な味わいと形容する方もいるにはいますが、大抵は”これは・・昔懐かしい・・本物の味わい・・!”として、特に年配の方には好評を博します(個人談)
(※もちろん、お店によって化学調味料の使い方に差異があり味わいも様々ですが、ここでは簡単に見分ける方法として紹介させて頂きます。)
京都駅の地下はお土産買うのに便利
京都駅でのお土産を購入するのは、京都駅地下街か、JR京都伊勢丹の地下がオススメです。漬物に限らず、ありとあらゆる京都のお土産ものがそろっています。アクセスも京都駅地下という圧倒的便利さ!新幹線の時間ぎりぎりまで、お土産を選ぶことができます。(しかし、繁忙期の夕方はものすごい混むのでご注意を・・・)
私は京都駅近辺で漬物を購入するならば、JR京都伊勢丹の漬物コーナーをオススメします。
JR京都伊勢丹にある、無添加の漬物をおいているブランドは3店舗だけ
伊勢丹をオススメする理由は、無添加の漬物をおいているブランドが3店舗あり、その3つの店舗の中から様々に選ぶことができるからです。
その3店舗はこちら
私が訪問したときには、茎屋さんがちょうどJR京都伊勢丹で多くのスペースをとってプロモーション販売をしていました。私が今回購入したのもこちらの茎屋さんです。
たくさん種類がありますね~。定番の千枚漬けもあります。
初代 亀蔵さんは案内が控えめで無添加とわかりにくい・・・。
まるたけさんも・・パンフレットを手に取ると、無添加でこだわって作っているのがわかります。
※ちなみに、今回はJR京都伊勢丹の店員の方に聞き取った内容をもとに3店舗をご紹介していますが、店舗の入れ替えなどもあるため、あくまで2016年年末の情報とお考え下さい。またこれら店舗以外にも、一部商品を無添加でつくっているブランドなどもあるとのことです。ただ、ここで紹介した3店舗については、基本的に全商品が無添加で漬物を作られているということでした。
さて、今回はすぐきとしば漬けを購入しました。
ちなみに、無添加の漬物はどうしても長期間の保存には向かず、ほかのものと比べると消費期限が短くなってしまいがちです。しかし、美味しさと消費期限は常にトレードオフの関係にありますので、少しの期間であれば気にせず購入するのがよいかと思います。前述したとおり、漬物があって困る食卓はありませんので・・・。
購入/いざ実食:「茎屋」の撫々(ぶぶ)すぐきと生しば
さて、ここからは実際に購入した商品を紹介していきます。
(お土産を私がなんで食べているかって?それは妻の実家にもっていったからです(´・ω・))
購入したのは「茎屋」の撫々(ぶぶ)すぐきと、生しば。THE京都の漬物です。
この原材料のシンプルさに惹かれます。裏面を見ると・・原材料もシンプル。素材と塩が基本。非常に潔いですね。
※すぐきの場合は、「すぐき菜、漬け原材料(食塩、りんご果汁)」とあるのでりんご果汁を含むようです。
※すぐきにリンゴ果汁が入っているのはけしからん、というような漬物原理主義者の方もいらっしゃるかもしれませんが、化学物質が入っていないということでご容赦を・・・。すぐきは結構酸っぱさ強い漬物ですので、味をマイルドにするために入れているのかもしれません。
すぐきは、根菜部分と葉っぱの部分が刻まれた、食べやすいサイズのもの。りんご果汁が入っているだけあって、乳酸菌も軽やかに香りつつも、その独特な匂いは特筆もの。
しば漬けは、大ぶり小ぶりそろったプリミティブなもの・・!しば漬けといったら、食べやすいように刻まれたものが一般的ですが、大きなスライスされた茄子がそのまま漬けられているのは、非常に素朴かつワイルド。
こんな風に、ごはんに巻いて食べることができるしば漬け。ワイルドかつ美味しい、病みつきになる味わいです。
すぐきについても・・・
こんなふうにごはんにのせて、少し醤油を垂らして食べると、それはもう最高のごはんのお供になります。
味のほうは、すぐきにしても生しばにしても、しっかりと植物性乳酸菌の発酵がきいた、ワイルドながら後味が癖になる、唯一無二の味わいです。市販のしょっぱさが際立つ漬物とは一線を画すテイスト。これは、定期的に京都に住んでいても食べたいなあ・・・。
ということで、京都のお土産の定番「漬物」を選ぶ際に無難にオススメできる”基準”と、その基準にあう「京都駅で手に入るオススメの美味しい漬物ブランド」についてのレポを終わります。
ぜひぜひ京都駅でお土産を購入される際には、思い出して頂けると幸いです。
ちなみに無添加の漬物自体はここで紹介した3店舗以外にもありますので、ぜひ見かけたら購入して、日ごろ食べる漬物との味わいの違いを体験してみてください!
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今回紹介したような、漬物とはほうじ茶がベストマッチです。
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