d:matcha Kyoto magazine

和束町にて、お茶農家&カフェを営むd:matcha Kyotoのブログです

緑茶、烏龍茶、紅茶は酸化発酵度の違い

こんにちは。d:matcha kyoto magazineのchiseiです。

 

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私は手作り市などのイベントに出店し、d:matchaの商品を販売する機会をよく持つのですが、よくお客さんに

玉露ってなに?』『抹茶と粉茶って何が違うの?』『緑茶と煎茶って一緒?』などの質問をよくされます。

そこで、とりあえず今回は紅茶、ウーロン茶、緑茶の違いについてお話をしようと思います。

緑茶、烏龍茶、紅茶は酸化発酵度の違い

 お茶と呼ばれるものには多くの種類があります。

緑茶、烏龍茶、紅茶は全て同じ茶樹を原料にして作られていて発酵度の違いによって、違うだけなのです(正確に言うと発酵ではなく、酸化ですが、ここでは発酵とする)。もしろん、紅茶に向いている品種などはありますが。。

簡単に説明すると下の図のような違いがあります。

 

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お茶の葉にはポリフェノールオキシダーゼと呼ばれる酸化酵素があり、カテキンをはじめとするポリフェノールを酸化させる働きがあります。通常、酸化酵素ポリフェノールは別々に存在していますが、茶葉を揉んだり萎れさせることで両者が混ざり合うと酸化酵素の働きが促進され、茶葉の色・香味が徐々に変化していきます。

 

逆に、緑茶は酸化させないように、速やかに蒸して酵素を失活させるのです。

緑茶は太陽の光があたると、すぐ発酵してしまいます。茶刈りをした後は日陰に持って行ったり、すぐ茶工場に運んだりしなければならないので、とても神経を使います。

発酵茶は発酵による香りを楽しむ茶であり、緑茶は茶葉本来の味や香りを楽しむ茶種といえるでしょう。

今回はここまで!