作業後の茶畑の様子。本ブログの記事がネタバレしています。
こんにちは!
D-matcha株式会社、生産担当のチセイです。
茶農家独立を目指して、東京からここ京都府相楽郡和束町に移住して、
約5か月が経ちました。
※和束町の素晴らしい景色。景色はいつみても素晴らしいです!
さて、東京暮らしから田舎暮らしにも慣れてきた今日この頃、普段はお茶農家にてお茶畑での仕事がメインなのですが、稲刈りシーズンということでお茶農家さんの自給用の稲の収穫のお手伝いにいってきました。
コンバインがすごい。必要作業がコンバインされている
稲も収穫の時期を迎えています。黄金色が美しい。
こんな風にコンバインで収穫します。
「コンバイン」はその名前からわかる通り、稲刈りに関係するあらゆる作業が「combine(結合される等という意味)」された農機具です。
・稲を藁(ワラ)ごと刈り取り
・刈られた藁は機械によって、田に捨てられ
・稲穂からはモミをキレイに脱粒し、
(モミ≒脱穀する前の、殻に覆われたお米粒のこと)
(ダツリュウ≒稲穂から米粒をひとつひとつ外すこと)
・タンクに蓄えられたモミを自動で集め、袋詰め
という、一連の作業を一台ですべてこなします。ヒトだったら超人かよ。
農作業がコンバインされた、すごい農機具です。
※ちなみに脱粒後の工程は下図の通り。
http://www.suzunobu.com/buzukimai.html より抜粋
稲刈りから学ぶ、資源は循環する、という話
さて、稲刈りの後には茶農家の私にとって、重要な作業が待っています。
それは、田んぼから藁を回収し集めること。
実は、藁はお茶農家にとって必要な、大事な農業資材なのです。
集められた藁を茶畑に持っていき、茶畑に敷き詰めます。すると、敷き詰められた藁によって土壌がカバーされます。それによって、もたらされる効果は下記のとおり。
- 雑草抑制
- 土壌の水分調節
- 土壌流亡抑制
- 保肥力向上
・・・と様々な効果が期待できます。
また、資源を無駄にすることもなく、同じ地域を資源が循環しています。
いいことづくめ!(手間がかかることを除けば、、)
さて、作業の後は茶畑はこんな風景になりました
藁のシートに守られる、幼木の茶園
アップにするとこんな感じです。しっかりと藁で土壌が覆われているのがわかるかと思います。物理的にカバーされれば、雑草もなかなか生えにくくなりますし、雨がダイレクトに土壌に当たらないため、土壌が雨によって流されることが減るのです。土壌流出によって河川を汚すことも少なくなり、いいことづくめですね!(二回目)
藁も無事に敷き終わったところで、作業は一段落しました。
これで今年~来年の新米の時期まで、お米にはこまらなそうです╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !
もちろんお茶の生育も楽しみです!
今日の畑の生き物
作業の途中で、マムシを発見しました!マムシは毒をもつ蛇ですので、気を付けないと、、!もちろんしっかり退治しておきました(^^)/